そしてゼルアメの夜は来ない
「−−−じゃあな。
俺の姿が元に戻ったからには、お前はもう必要無い」
え? 待って
待って下さい
ずっといたのに そんなのない
「じゃあな。
(もの珍しい)俺についてきてくれた、おめでたいお姫さん」
待って下さい
姿とか格好とか そんなの関係ない、だって
がばっ
「ゼルガディスさんなんだから!!」
はー、はー、はー
傍らには、今朝は穏やかそうに寝息をたてる青年
そっと彼の髪にふれる
針金の髪
(...ほっとした?)
ぶんぶんぶん、頭を振って。
隣の彼はそろそろ起き出す模様。
さあ、今朝も思いっきり元気よくあいさつしましょう!