そしてゼルアメの夜が来る
「 このまま姫様と会わないと約束するなら、人間の姿に戻してあげましょう」
彼女はすでに「チチキトク」の報を握りしめ、一足先に城への帰途についていた。
(やっぱりな、あれは、彼女を呼び戻す口実か)
(そしてオレには、等価交換をというわけか)
(ここらへんが 潮時か#550;)
彼は、提示された条件を飲んだ。
数日後
バルコニーで下々の者に手をふる 沈んだ顔のお姫様
群衆の中の 一介の剣士
やがて彼はきびすを返し、姫に背を向け 歩み出し
と、周りでどよめきが沸き
「 #5#8#939;ル &ガ &ディスさ〜ん!!!」
(どさっ!!)
ふりかえった彼が あわてて伸ばした腕の中には
バルコニーから降ってきたお姫様
「 なんで一人で行っちゃうんですか!!!」
「 #550;おまえ、オレが誰だかわかるのか?」
「 あったりまえでしょう!!!」
(ぱちり)
「 おっはようございます、ゼルガディスさん! ... ゼルガディスさん?
えっ、あっ、どうしたんですか?(あせっ)
まるで私が泣かしてるみたいじゃないですか
!?」