★☆★☆★☆★☆ 閑話休題 妄想の補足?★☆★☆★☆★☆
<レゾとゼルの出会い>
レゾはなかなかいい性格をしているので (コピーレゾがアメリアに「指で人をさしてはいけませんよ」と
嬉しそうに、言うところがあったので) レゾならこれくらいの演出つきでゼルの前に現れるはずだと…。
ええ、「絶望と無力感に陥ってる相手こそ支配しやすい」というセオリーは、「スレイヤーズTRY」で、
3回でてきましたよね、そのひそみに倣いました。
ゼルの母は病死でも、ゼルの父は、レゾが 「 母子ともに亡くなった 」という暗示をかけて出奔させ
るとかして、レゾはゼルを手に入れたのではないかと思う。が、これを書くと「 じゃぁ父親は今どこに
いるんだ?」とか気になって枝葉になるので、やめた。
<ゼルは愛されなかった子ども?>
書きながら、萩尾望都の「 訪問者 」や吉田秋生の「 光の庭」(?) を連想してました。
両方とも本編のマンガ(「トーマの心臓」,「カリフォルニア・ストーリー」)の番外編で、子ども時代の
話です。前者は「 『家の中の愛された子ども』 になりたかった少年の話」で、後者は「 広い家に
取り残された子どもの話」です。
「 アストラル・トリップ編 」は冗談…で…す (涙 涙 涙)
これを ゼルの呪いを解くための 話 にするには トリップ編と対になる後の方の話が つくれないと
ダメだめなんですよ。
つまり、「魔女の宅急便」を思ってほしいのですが、トリップ?編は、「魔女宅」でいうなら、キキが
魔法を使えなくなって熱を出した後、 ウルスラのいる森へ行き、自分はなぜ飛ぶのかとか、魔女の
「 血 」について考えたりするところの、キキの 心 が癒される話に、相当するバージョンなんです。
宮崎駿氏は「 本当はここでキキの話は終わってもいいくらいで、その後の話、キキがトンボを救出に
向かうところは、ドラマとして必要なので作った」 とか言われてますが、物語の 「緩 急」の 「急」に
あたる話が、トリップ編の後に 存在しないとおかしい。ドラマにならない!
アメリアという同伴者を得て、レゾを赦した(?)ゼルが(ここで、アメリアはゼルにとっての「聖域」の
役目を終えるはずだから)、今度はゼルが恋人としてのアメリアの救出に走っていく番ではないかと
(キキがトンボを救出に むかうのにも似て) と、考えたのですが、いかんせん、ヒロイック・ファンタジー
の知識が皆無なので、( いや、知識があったとしても !)ここらへんの話がぜんぜんつくれない
…おてあげ ( …うっうっうっ 泣いている )
それでも、アメリアが F式 なら、ゼルは Y式 にちがいないとかなんとか、(冗談です) そういう精神
分析の本を読むのは好きです。
( 「アストラル・トリップで過去へ行ける」という発想は、山本鈴美香の「超能力者列伝」で知ったのですが、
この方、まだ巫女さんなんでしょうか?七つの黄金郷は未完のままかなぁ?どなたかご存知の方が
いらしたらで教えてください)
★☆★☆★★ 自分へのいいわけ ★☆★☆★☆★☆
もしも高校生の自分が読んだら「 げ!? 」となる文章を書いてます
というのは、昔(!)、橋本治による山岸良子の「妖精王」についてのマンガ評論を見かけましたが、それが
もう、登場人物たちの心理を微にいり細にいり説明しつつその行動を解き明かしていくというもの ( 詳しい
内容忘れた。一頁と読んでなかったから)で、「作者ってここまで考えて描いてるのか?まさか?」と、恥ずか
しくて読めなかったからです。
案の定、その掲載誌の次の号にも 「作者がここまで考えて描いているわけがない。『あっ、これがいいや、
これでいこう』くらいの感覚で描いていることを、ここまで理路整然と説明されると、恥ずかしくて読めない」 と
いう同意見が載っていました。
すると、その次の号で読者の反論が2通載っていて、一つは 「竹宮恵子さんだったら、主人公の細かい癖
まで、ストーリーに関係なくても作った上で描いています。」 というもので、もうひとつは 「作者が瞑想したり
苦心惨憺して考えたストーリーであるよりも、 『あっこれでいこう』 てな調子で出来たストーリーが、それだ
け理路整然とした整合性と奥行きを持っていたということのほうが、スゴイことではないですか?」 というもの
でした。
私にとって、この後者の意見は目からウロコでした。
そうかー 直感的に描かれたものでも(ものだからこそ?)、面白い作品というのは、いくらでも深読み出来
るし、深読みしてもいいのかと納得しました。
あとで、物語には <裏設定> というものがあって、登場人物の主役から端役にいたるまで、その人物の
家庭環境、生育歴、収入、人生観、服の趣味 などなどを 設定しておくと物語が創りやすいし破綻がないと
いうことを知ったので、上の反論2通はどちらも正しいのだと思い至りました まる
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。