b ) ゼルがキメラに変えられたときのイメージについて
… ゼルの独白(モノローグ) …
レゾの口から紡ぎ出されたカオスワーズが、這うように全身にまとわりつく
総毛立つ肌 熱をおびる手足
背中から心臓をわしづかみにされたかのような
痛み
変容していく身体と 凍りつく心
身体の奥深いところから細胞の組成が組み換えられ、
自分でないものが自分の中に組み込まれていくおぞましさ
自分の意思を押さえつけられたまま、自分が自分でなくなっていくことの怖さ
そこにレゾが現れたときから、なぜか、まがまがしいことが起こる予感がしたのに、
見えないはずのレゾの視線にあがなえなかった
ヤツの誘いに 「YES」と答えてしまった
自分に対する嫌悪と屈辱
( 許せない )
( …レゾを? )
( レゾと そして レゾの誘いにのった自分自身を )
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