R)


TO CHIBI-ZEL
FROM REZO




好きなぶんだけ 冷たくした

嫌いなぶんだけ やさしくした


ここから離れられないくせに

私の肩越しに 遠くを見ていた

おまえ


いつまでも どこにいっても

私を忘れてしまわないように

とけない呪いをかけた
















もとうた


好きなぶんだけ、嫌われていた

街からから離れられなかったくせに

遠くばっかり見ていた


これは 「Slash with a knife」 (奈良美智 著 )から引用。
 シュメール人の彫像のごとく大きな目をした女の子の絵の横に添えられていた絵描きの奈良氏の小さなつぶやき。

その本の散文はどれも、前後の状況も意味説明もなしに所々の頁に放り置かれているので、読む人の勝手で読んでくれてOKということかと思う。


2行目は ( 街から 離れられなかったくせに ) 
しかし 私には チビのゼルがレゾについてつぶやいた詩のようにも見えた
(うちのレゾはチビが好きで嫌いだったから)
チビゼルはレゾに  好きなぶんだけ 嫌われていた
レゾのうちから離れられなかったくせに 遠くばっかり見ていた

だから レゾは チビに対して …




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