余談
これは勝手な妄想です
『呪縛』 のなかに、レゾとシーリーンが対決する話が隠れているんじゃないかと私は思っている。
シーリーンがロボスを伴ってレゾの元に戻り、母親の墓参りをする。
そのあと、レゾとシーリーンがニ人だけでレゾの庭(広大な迷路)へと入って行く。
そして二人がロボスの元に戻ってくるまでの間に、レゾはシーリーンに対して
無駄な抵抗を試みたのではないかと、私は勝手に思っている。
(上の図)
すなわち、シーリーンに暗示をかけて、ロボスの記憶を消そうとするとか、
父しか頼るもののなかった幼いシーリーンを呼び戻すとかして、
もういちど従順な父の娘を取り戻そうとする。あるいは
父のもとに戻らないならあの男(ロボス)の命は保証しないと、脅しをかけるとかする。
しかし娘は以前の幼い君ではなかったので、”私も私の記憶も私自身のもので、誰にも
いいように操られたりしない”と、ガードは固いし、”彼に手をかけようものなら、自分は
あなたを許さない云々”と脅しに屈しない。
もちろんレゾの力の方が強いので、これ以上(精神的)抵抗をするなら、貴方の心は
壊れてしまいますよと警告をだすが、シーリーンはあくまで抵抗し、とうとう彼女の
心は負荷に絶えきれず、気を失ってしまう。
(レゾの負け。捨てられた父親はつぶやきと溜息をもらす)
…
娘が父親に抱かれて、恋人のもとに戻って来るまでの間に見た夢
幼い日に庭で誰かが泣いてる気がして駆けつけると、
妻をなくした、まだ若い父親がうずくまっていた。
「おとーさん、私がずっと一緒にいてあげるからね」
「 …ほんとうに?」
問い返す父に答えようとしたとき、
「 シーリーン!!」
自分を呼ぶ男の声で目が覚める。
(私ハ彼ヲ選ンダ)
(父ヲ捨テタ)
(ウソツキ シーリーン)
(ずっとそばにいると、自分は父に約束したのに)
(モウ戻レナイ)
シーリーンはレゾ(父親)を捨てた
……………………
ロボスのイメージについて
最初は、一人で3人前の食事を平らげる男というイメージからガウリィのような感じかなと思ったが、
読み進むうちに、これは私にとっては、「キャ〜!ゾルフのイメージだ〜」と、変換してしまいました。
ゾルフといっても、QP/DIANAさんのファン小説「合成獣彷徨奇譚」を読んだとき、TVでは脇役の
ゾルフたちの造形の巧みさに感動し、その時描いてみたゾルフの絵が、ロボスのイメージのモトに
なっているんですよ。(…(^^;) )(…笑ってやってください)
なんの節操もなく…勝手にヒゲをつけて中年のはしりのような感じにしてしまって…すんません…
レゾとゼルは縦の相似だと、私は勝手に思っている
そして、ゼルとシーリーンは、ともにレゾの支配を受けた仲間、横の合わせ鏡みたいなもので、
面白いなと思ったら、さいらさん自身も「合わせ鏡」を意図して作ったといってらっしゃる。
ホントに、素敵な妄想のタネを下さって、ありがとうございました。(00,6,08)