空気がさざ波をうって
目の前の気配が消えました。

 あの、小さくて、優しくて、温かで…
…大切な、気配が。

「…………。」

後ろの雑音も声も耳に入らず
ぽっかりと空いた心の穴を埋めようと必死です。

 あの子の声を思い出して、あの消えた感覚を思い出して
……でも、私の中で何かが、コトンと収まりました。
 伝えきれずに こぼれそうな想いを辿って、一言。
「…。……もう一度逢いましょう。ゼル。」
 そう小さく呟いて、そっと唇に触れてみる。
 あの一瞬だけ。
 それだけでも広がった体温に味を占めて。
(………なんて可愛い子。)

 薔薇のような優雅さではなく、
 桜の花のように華奢でもなく、 

(忘れてたんですね……)

 この優しい温かさを。
(ゼル…なんて、愛しい子。)
 レゾは優しく微笑んでいた。
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 作=昴(スバル)さん
 サイト= 赤法師同盟
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昴さん、ありがとうございました!!!

(04,01,14)